スポニチ佐渡ロングライド210 |
|
■大会前日 大会会場に着くともうすでに各スポンサーさんが自社ブースのテントを張っており、我々が待機する場所がなくなっていました。それで各社にお願いしてテントを移動してもらい、いつもどおりシマノメカニックサービスさんの隣に我々のスペースを作ります。 我々動く自転車屋はJCRCの一員としてボランティア参加をしているので、JCRCの登り旗を立てます。 これが結構目立つので、テントも無い我々が各メーカーさんの派手なブースに埋もれてしまうのを防いでくれます(笑) 準備が整って待機していると徐々に選手が集まってきて、整備の依頼がきます。 午後になって佐渡汽船が到着するごとに、会場には選手の数が増えてきて、整備も休み無しの状態になります。 整備が追いつかなくて長い列が出来るときもあります。 珍しいホイールを使っている人がいました。木のリムです。 昔競輪の世界で木リムを使っていた!という話は聞いたことがありますが実際に見たのは初めてです。 そして話を聞いてもっとビックリです! オーナーは女性なんですが、この自転車で東京から自走してきた!というんです。 それで後ろのリムが狂ってしまい治してほしいと言うことでピットに来ました。 でもどこのピットでも治せず結局マビックさんからスペアホイールを貸してもらって210kmを走ることになったそうです。 女の子が東京から佐渡まで自走してきてさらに210kmを走るというのには驚きまし た。 ■大会当日 早朝の4時に起床して支度をしてホテルで朝食を食べていると、大会本部から電話が入りメカトラブルで困っている人が待っているから早く来て欲しい!との要請がありました。 早朝からこの調子だと今日一日目が回るように忙しく長い一日になりそうです。 大会会場に到着するともうすでにAクラスの選手達がスタートゲートの前に並んでおり、人々が慌ただしく動き回ってもう大会は動き出していました。 私達も一気に緊張感が高まり選手達に追走するためサポートカーの準備を整えて待機します。 大会当日朝の緊張した様子と各エイドステーションの様子を撮影した動画がYouTube にUPされていました。 ![]() この車で参加選手を追走しながらメカトラブルの自転車をサポートをします。 これから忙しいけれど楽しい長〜い一日が始まります。 それにしても晴れてくれて感謝です。 佐渡の大会は雨!と覚悟していたので嬉しいです。 雨が降る中での自転車の修理はホントに大変なんですごく助かります。 ![]() そしていよいよスタートです。 Aクラス210kmの選手達が今か今かとスタートの合図を待っています。 そしてマビックのサポートカーとバイクが最前列にスタンバイして雰囲気を盛り上げます。
今回はマビックさんがオートバイのサポート車を持ち込んできました。狭い道や選手の間をすり抜けて走るのを見て、さながらツールドフランスのようでモチベーションが高まります。 実際に佐渡のように狭い道が多い場所では小回りが効いて機動性があるオートバイでのサポートカーは有効なんだとおもいます! ただ機材をたくさんは積めないのが難点かな? 我々も軽自動車ですから、佐渡の狭い道に十分対応はしていたつもりです! 全部で8台のサポートカーは各クラスを分担して選手と一緒にコースを移動してゆきます。 私達の4号車はAクラスの最後尾に付いてスタートしましたが、スタートしてまもなく故障した選手の自転車を修理して、終わって走り出すとはすぐにパンクや故障した選手に遭遇するので、後ろからスタートしたBクラスの選手達に追い越され、さらにはCクラスの選手達にも追い抜かれてしまいます。 各クラスに伴走しているシマノやマビックのサポートカーも同じ状況で、もうクラス別けなど関係なく後になり先になり修理しながら進みますが、Aクラスの選手達にはなかなか追いつけません。 何台もいたサポートカーがみんな修理で止まって後ろのほうに留まってしまいコース上を均等にサポート出来ないという事態になっていました。 だからAコースの中盤から先頭の人達には最後まで追いつけません。 最初の相川エイドステーションの手前でパンクした選手を発見修理して走り出して少し行くと登りで立ち止まっている選手が! チェーンが外れてギヤとフレームの間に噛み込んで立ち往生していました。 早速直してあげると、すぐに走り出しましたが登り坂のため自転車が進まず走れません。 その後もチェーン外れは何台もありました。 ある女性は登りでギヤを軽くするためにチェンジしたところ、チェーンが外れてペダルはカラカラと空回り!そして両足は固定なのでそのまま見事に転倒した!と言ってました。幸いスピードは止まっていたので大事にはならなかった!との事でした。 今回はパンクがいつもの年よりも多くありました。 それは私が受け持った所だけかもしれませんが、コースを走行中にパンクした人がたくさんいました。 原因の一つには準備不足の人が多かったように思います。 パンクした選手の中には消耗したタイヤのまま走っている人が結構いました。 それと人間の準備不足もあるように感じました。 練習不足のまま勢いで参加して喘ぎ喘ぎ走っていると、どうしても緩慢な走りになってしまいパンクにつながりやすいです。 佐渡のコースは勢いだけで走れるほど甘くはありません。 Aコースの完走率が発表されましたが一昨年の快晴だった時と比べるとやはり低くなっていました。 一昨年が95%だったのに今年は86%でした。 こんなに絶好のコンディションの日はもう二度と無い!と言えるくらいの快晴で風もほとんど無く気温も高くならない、三拍子揃った大会だったのに・・・です。 もしかして、コンディションが良すぎて前半飛ばしすぎた人が多かったのかもしれません。 そこがロングライドの難しさと言えます。 ただ大きな事故が無かったのがホントに幸いでした。 故障が多いのは前半の両津エイドまでで、後半になると少なくなってきます。 道路も大きな登りはなく両津から小木のエイドまでキレイな海を眺めながらの快適なサイクリングコースが続きます。 ただちょっと風がでてきて場所によっては向かい風になるところがありました。 向かい風は疲れた足には登りよりも辛いものです。 幸いその風も長続きせずいつのまにか止んでいました。 各選手達は小木からの激坂と素浜からの地獄坂を控えて力を温存しながら淡々と走っているように見えます。 小木のエイドをすぎると道路が狭くなり登り坂になります。 クネクネと曲がりくねった細い道になり短いけれど急な登り坂が何度も現れて選手を苦しめます。 私は昨年までは毎回Bコース130kmのサポートをしていたので、Aコースの後半を追走するのは今年が初めてなんです。 Bコースは最後の30kmがしつこいようにアップダウンが続き選手を苦しめていました。 それでAコースも小木からの登り坂はキツイと話には聞いていましたが、まさかこれほどの激坂とはおもいませんでした。 喘ぎながら必死に登っている姿を見て、車から身を乗り出すようにして声援を送っていました。 160kmも走ったあとでこんな激坂を登ってゆくなんてみんなすごい頑張ってるんだな〜!と思うと自然に声が出てきて精一杯応援してしまいます。 そして最後の関門である素浜のエイドに到着です。 やったー、ここで終わりだ〜! と言いたいくらい選手達は頑張ってあの激坂を越えてきました。 ![]() しかし・・・もう足切りの制限時間が近づいているのに動こうとしない(動けない)選手達がこんなにたくさんいます。 完走までにはあともう僅か30kmです。 しかしこの後に最大の難関、鬼の登り坂が二つもあります。 この坂は直線的で見通しがいいので目の前に延々と続く登り坂が見えてメゲます 登ってゆくとゆるいカーブになり終わったと思ったら再び長い登りが目の前に現れる。 そんなことの繰り返しで疲労困憊の選手にっとて精神的に参ってしまう鬼の登り坂です。 この登り坂の途中で車を止めて登ってくる選手達に声援を送ります。 次々と登ってくる選手達は笑顔の人もいれば、歯を食いしばっている人、泣きそうな人、様々ですが、ここまで走ってきたのは事実なのだから本当に偉いです。 つい「あんたはスゴイよ〜!」って言って応援してました。 大声で、「頑張れ〜、でもゆっくりでいいよ〜」とか意味不明な応援をしてしまって、選手のみなさんごめんなさい(謝) 去年も130kmコースのサポートが終わってからコースを逆走してこのポイントで応援しました。 去年は冷たい雨の中皆さん黙々とゾンビのようになってよじ登っていたのを覚えています。 それを見てたまらず声を張り上げて応援していました。 今年は快晴で絶好のコンディションだから笑顔で登ってくる人も結構いましたが、苦しいのは去年も今年も同じ! いつもそうですがここで応援すると、頑張っている選手達から元気をもらえるんです。 夢中で声を張り上げて応援しているから、このポイントでは写真を撮り忘れてしまいます。 というわけで今年も写真は撮り忘れてしまいました。 今年は天気がよく風もなく絶好のサイクリング日和だったので、前半から結構ハイペースで走っている人が多かったんじゃないかと思います。 気持ちがいいものだから早い人のペースに合わせてついオーバーペースで走ってしまいがちです。 しかしそれはロングライドではやってはいけないことです。 前半ははやる心を抑えてとにかくゆっくり走ることが鉄則です。 登りも無理はせず軽いギヤでクルクル回して足に負担をかけずに登ります。 平地では自分のペースを守り、早い人に付いて行かないことです。 200kmなんてチョロイっていう健脚の人は別ですが、普通の脚力の人が調子がいいからと言ってペースを上げてドンドン追い抜いてゆくと後半に必ず足にきてバテバタになってしまいます。 ロングライドの極意は前半抑えて最後でごぼう抜き!ですよ(笑) 力を温存しておいて、最後の40kmくらいからペースを上げてゴールした時は全力を出し切る! これが楽しくロングライドを走りきるコツです。 最後の40kmが辛くて死にそうでもう二度と自転車には乗りたくない!っていうんじゃ楽しいはずのロングライドが台無しですからね! 来年も佐渡でお会いしましょう! 2007年ロングライド
|
|||||||||||||||||