スポニチ佐渡ロングライド210 

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2007スポニチ佐渡ロングライド210メカニックサポート報告


朝4時に起床して5時前に相川の宿を出発、5時頃にスタートの会場に到着しました。
ここで大会本部から、GPSの端末とスタッフジャンパーを受け取ります。
さっそくGPS端末を車にセットします。
このGPS端末を車に搭載することによって、サポートカーの位置を本部で把握する事が出来、故障した選手からの要請があれば一番近くのサポートカーに連絡を取って速やかに修理を行なうことが出来るシステムになっていると言ってました。

しかし朝は寒い!まるで冬のようだ。
雨こそ降っていないが、いまにも降りだしそうな天気です。

昨夜の打ち合わせで、今回のサポートカーは我々の2台と新潟県サイクリング協会メンバーの一台、そしてシマノさんが一台の合計4台がメカニックサポートをすることになっているとの説明を受けました。
そして皆が顔合わせをして各サポートカーの連携の打ち合わせをしました。


朝会場に来ると、もうシマノのメカニックサポートの車の前では、早朝から参加選手がトラブルを起こしてしまった自転車を持ち込んできており、修理作業に追われててんてこ舞していました。
挨拶もそこそこに我々も少し手伝ったりしていましたが、しばらくして自分達の車に戻ったらこちらでもパンクしたとかブレーキが効かないとかのトラブルを訴える参加者が来てバタバタしながら修理をする羽目になりました。

まあ自転車が2000台も集まれば、様々なトラブルが起こるものです。
でも全部が全部ロードレーサーって訳でもなくて、ママチャリもあればMTBあり、皆さんそれぞれ様々な自転車で参加するものだと関心してしまいました。

しかしママチャリで210kmに参加していた人がいましたが、その人は無事完走したのでしょうか?
もしそうだとすれば、普段からママチャリで登りや長距離を走るトレーニングをしているはずです。
それもかなりハードなトレーニングを???
そうでなかったら、最新の軽量ロードレーサーでトレーニングまで積んで参加している人が浮かばれませんよね〜!


ところで何処の大会でもそうですが、トイレに長い列が出来ていました。
これは何とかならないものだろうかと思ってしまいます。
出発まぎわの時間が無いときに、トイレに並んで何十分も待たされるのはかなわない!
参加者も宿泊した旅館やホテルで用を済ませることが出来れば、イライラしながら並ばなくても済むんですが、コレばっかりはその場にならないと分からないことですからね〜!
架設のトイレをたくさん用意してくれたら、とっても気が利く大会になることは間違いなし!
それはスタート会場だけのことではなく、各ASでも同じ状態で大勢の選手が並んでいた。
ただ後半のASでは時間差が大きくなるのでその必要はないでしょうが。






スタート時間が近づくにつれて次第に選手の数が増えてきます。
そしてついにAコース210kmのスタート時間になりました。

スタートする頃は小雨が降ったり止んだりしています。
そしてとっても寒いです。



レインウェアに身に付けて参加選手は元気に6人づつ横一列に並んで5秒間隔くらいで次々とスタートしてゆきます。









Aコース210kmの参加選手がスタートの順番を並んで待っているところです。
約1200人の選手が並ぶと最後尾までは見えないくらい長い列になっています。









生憎天気は元気がありませんが、選手達は元気一杯にスタートしてゆきます。



Aコースの選手が全員スタートを切ると、次はBコース130kmクラスのスタートです。

私はBクラスの全員がスタートした後、最後尾から車で付いて行きます。
ところが、スタートしてまだ数百メートルも行かない所で、早速トラブルを起こしている選手がいました。

クリートがペダルに入らないで困っています。
それでシューズの裏を見ると、クリートの中に泥が詰まっています。
スタートの集合場所がグランドだったので、雨が降ってぬかるんだ土の上をバイクシューズのまま歩いて泥が詰まったのです。
早速細い棒で泥をかきだして、そして足元にあった水溜りでシューズの裏を洗って無事ペダルに装着完了!
再スタートしてゆきました。

それからまた数百メートルゆくと、再びトラブルを起こしている選手が止まっています。
パンクだ!

その選手はスペアチューブを携行していたので、早速チューブを交換してあげて修理完了!
直ぐにスタートしていきました。

しかし佐渡のこのコースは海岸線を走っていても小さなアップダウンの連続でなかなか走り応えがありそうです。

そして登りに差し掛かると、早く軽快に登る人もいれば、今にも止まりそうなスピードで登りが苦手な人もいて、今まで集団で走っていた選手達もあっという間にバラけてしまい、ハッキリとその差が出てきます。
佐渡のこのコースを完走するには登りが苦手な人は辛いだろうな〜!


長い登り坂では、必ずといっていいくらいチェーン外れを起こしている人がいました。
直ぐに自分で直して再スタートする人もいれば、ギヤに噛み込んで外れなくて四苦八苦している人もいます。
チェーン外れで止まっている人を見かけると声をかけて、必要ならば手伝ってあげます。
長い登り坂ではどこでもこのパターンの連続です。

時折横殴りの風と雨が襲ってくる悪いコンディションの中、選手達はもくもくとペダルを漕いでいます。
しかし残念ながら、雨が降って路面が濡れているためパンクが多いです。
伴走していると、パンクで止まっている選手がかなりいました。
でも殆どの人がスペアチューブを携行しているので、それと交換してあげるだけだから修理にはたいして時間はかかりません。

相川ASをすぎた所で本部から携帯に連絡があり、達者の急カーブでトラブルを起こした選手がいるのでサポートに向かってください、との依頼がありました
急いでそこへ行くと、チェーン外れで困っている選手がいました。
よく見ると外れたときにギヤに噛み込んだのか、チェーンの駒がねじれてこのままでは走れない状態でした。
それでその部分の駒を切り取って繋ぎ直して完了!無事に再スタートしてゆきました。

Z坂の登りでは歩いて登る人が何人もいました。
先は長いんだから、登りが苦手な人はここで無理をするよりも歩いて体力を温存したほうがいいですね!

チェーン外れは相変わらず後を絶たちません。
坂の途中で転倒している人もいました。

こんな天候では登りは汗が出るくらい熱くなるだろうけど、下りでは凍えるくらい寒くなってしまうので、レインウェアは脱げないから走りづらいですね。

それにしても車で登ると、Z坂はかなり長くてキツイ登りに感じられるます。
Z坂が終わって一息ついたころに再び長い登りが続くため、登りが苦手な選手は最初の激坂にしこたま痛めつけられているといった感じです。

この辺になると寒さも手伝って、痙攣や膝の故障で立ち止まっている人が結構出てきました。
そんな中で膝が痛くてもうペダルを漕げない、歩くのも辛い!という人がいました。
この雨交じりの風が吹き荒れる山道の海岸道路で1時間以上も収容者を待て!とは言えなくて、次のASまで車に乗せて運んでやりそこでリタイヤ申請を出してもらいます。

相変わらず雨は降ったり止んだりで、一向にお日様が顔を出しません。

こうなると次のASまでを目標に頑張って走り、食べて、用を足して、休息して、体力を回復させて、そしてまた次のASを目指すという走りになるんでしょうか?






ASの風景。
もう最後のほうで選手もまばらにしかいなくなりました。
1時間位前までは地面が見えないくらい、人と自転車で埋め尽くされていたんです。





雨の走行はイヤなものですが、覚悟を決めてしまえばそれからは吹っ切れて楽しくなるものです。
ちなみに、人によって違うでしょうが、たいていは「レーパンがビチョビチョに濡れてお尻が水浸しになった瞬間」が覚悟を決めて諦めがつく分岐点でしょうか?
もしくは「バイクシューズの中が水浸しになった瞬間」もそうかも?


その後道路で止まっている選手のパンクを手伝いながらコースを走ってゆきます。
パンクした人に聞くと、これで2回目、3回目、という人が多いです。
そして携行してきたチューブを使い切ってしまった!という人が多かった。
私もチューブを数本用意していたんだけれど、それもまもなく使い切ってしまい、その後はパンクを修理して対応していました。
雨のせいでとてもパンクが多かったですね!


大会が終わって本部に戻り、サポートの人達が集まったところで皆の手を見たら全員が真っ黒になっていました。
アルミリムがブレーキシューにこすれて真っ黒になっているため、リムをつかんでパンクを直と手が真っ黒になってしまうからです。


平沢ASを過ぎると、Bコースは海岸線から内陸を通るコースになり、Aコースと分かれて走ることになります。
内陸の平野部を通るから、アップダウンはさほど無い!と思っていたらさにあらず、細かなアップダウンの連続でした。
昨夜のミーティングでも130kmコースは最後の30kmが要注意と言われましたが、そのとおりでパンクする選手が続出しました。
何度も本部から修理の要請が来て、ソコへ向かうと中でまたパンクしている選手がいて、修理をする!そんな感じで休むまもなく走り回っていました。
ここまで来ると、選手も私もスペアチューブは使い果たしており、パンク修理で対応しました。

走りこんだタイヤのトレッド部分は虫眼鏡レベルで見ると、細かな傷がビッシリとあり雨の日はその傷の部分がたっぷりと水を吸ってふやけて柔らかくなっています。
そこに小石や小さな破片がもぐりこんで、走っているとだんだん奥に入り込んでいってついにはチューブに穴を空けてしまうみたいです。
小さな破片だからタイヤの外から見ても分からないんです。
だからそのままチューブを入れ替えて走り出すと、しばらくしてまたチューブを傷つけて穴を開けてしまいます。

パンクした選手の殆んどが、2回、3回とパンクしてしまいもうスペアチューブを使い切ってしまった!という人が多かったのはそのせいでしょう。

だからそういう人の場合はよーくタイヤを調べると、小さな破片がもぐりこんでいるケースもありました。

それを防ぐ方法は、出来ればまだ1〜2回しか走っていない、新しいタイヤを使うと細かなトレッドの傷も少ないでしょうから、そういうパンクは無くなるんではないでしょうか?
雨の日に長距離を走る場合はそういうことに気を付けていたほうがいいでしょう!

晴れていればそんなことはないんでしょうけどね!

午後からは時間が経つにつれて雨もやんで曇りの天気になりました。
疲れた体の選手にとってはそれが救いでしょうか。
最後は集団で走る人が少なくなって、それぞれマイペースで一人で走っている人が多くなってきました。

そして130kmコースの選手が走り終えて頃に、今度はゴール地点から210kmコースへ向かって逆走してゆきます。

流石に210kmコースを走ってくる選手は、集団で速いスピードで走ってきます。
海岸通りの素浜ASを過ぎてからの最後の激坂を上ってくる選手を応援しながら、210kmコースを伴走している我が動く自転車屋の車と合流するところまで走って行きます。

帰りのフェリーの時間もあるし、5時までにゴール地点に戻ることになっているので、4時過ぎあたりでUターンして戻り始めました。

時折日差しも射すようになり、やっと天気はよくなってきました。
それとともに故障する自転車もなくなり、我々の仕事はなくなっていました。

ゴール地点ではAコース210kmの参加選手がアナウンスを受けながら次々とゴールに入ってきています。
まだまだ元気な人、疲れ切ってふらふらの人、それぞれが満足そうに本部の受付へ向かって走ってゆきます。

我々の仕事もこれで終わりです。
帰りのフェリーに乗るため、両津へ移動です。

帰りのフェリーはまるで自転車選手の貸切とでもいえるような状態でした。
フェリーに搭乗する車も自転車を積んだ車が多いんですが、輪行袋が通路やデッキなどの到る所に並んでいて自転車運搬船の様相を呈していました。
2000人の参加者ですから、分散して帰るとしても必ず佐渡汽船には乗らなければならないわけで、この大会で佐渡汽船は多くの利用客を獲得したことになりますね!

客室でも足の踏み場が無いほどの人がいて、疲れた選手達がビッシリとスジ詰め状態で眠っていました。
船室に入れなかったのか、それとも自転車が心配なのか、輪講袋のそばで座り込んで休んでいる人も沢山いました。

帰りの船は結構船は揺れました。
でも疲れた体には、心地よいゆりかごに乗っているようでした。





■2007佐渡ロングライド210のデータおよびリンク

<参加者数と完走者数>

Aコース Bコース Cコース Dコース
出走 1142人
完走 878人
リタイア 264人
完走率 76.9%
出走 564人
完走 497人
リタイア 67人
完走率 88.1%
出走 261人
完走 243人
リタイア 18人 
完走率 93.1%
出走 150人
完走 143人
リタイア 7人
完走率 95.3%




「サド・ネット」というメディアが昨年(2006年)の大会の模様を動画配信しています。
自転車に乗って走りながら撮影しているので、まるで自分が走っているような臨場感が味わえます。
(動画の再生にはWindows Media Player(無料)が必要です。)

■ スタート〜春日崎AS
■ 小川〜岩谷口
■ 岩谷口〜両津
■ ゴール付近〜ゴール後の様子



スポニチ佐渡ロングライド210−オフィシャルサイト


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