スポニチ佐渡ロングライド210 |
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5月16日 今年もメカニックサポートで佐渡へ行ってきました。 ただ今年は例年と違って佐渡汽船のフェリーが満員で我々大会スタッフの切符すらも手配できないくらい大変だったようです。 なんとか調整して切符を手配したようで、出発の前日金曜日にやっと切符が届きなんとか佐渡へ渡ることができました。 大会前日の土曜日始発の船に乗って佐渡へ向かい、大会会場の佐和田へは午前中に到着しました。 その時はまだ曇りでしたが、午後からポツポツと降り始めてその後はずっと降り続いていました。 大会会場にはすでに世界の「シマノ」と「カンパ」の2大パーツメーカーがテントを張ってメカニックサポートの準備をしていました。 我々のスペースはそのシマノさんの隣なので、そこに車を乗り入れて待機します。 今年はシマノ、カンパの他にパーツメーカーとしてマビックが参加しており、我々はシマノとマビックに挟まれる形でサポートをすることになりました。 その他に完成車メーカーやウエアメーカーが出展しています。 シマノさんとは毎年一緒にサポート活動をするので親しくなり、再び佐渡で再会できたことで会話が弾みます。 さすがにシマノさんのテント前はメカニックサポートを受ける選手の行列が出来ています。 いつものことですが専門的なサポートはシマノさんが行い、我々はシマノさんを補足しながら一般的なトラブルを受け持つということで作業を分担して行います。 トラブルで一番多いのがパンクです。 出発前にタイヤを交換して万全を期して乗り込んできたのに、輪行や搬送途中でパンクしてしまった! そんなトラブルもかなり見受けられました。 その原因の多くがタイヤをリムに装着する時にレバーを使うためチューブを傷つけてしまうというものです。 レバーで傷つけた穴が小さいため、すぐにエアは抜けず気が付かないんです。 そして輪行や搬送途中にエアが抜けてしまいます。 多くの人が搬送業者や運搬途中でぶつけられたと思い込んでいますが、ホントの原因は自分にある場合が殆どです・・・! 細いタイヤはリムに装着する時にきつくてなかなか入りません。 入らなければ入らないほどタイヤレバーでこじて入れようとします。 その状態でレバーを使えば間違いなくチューブを傷つけてしまいますよ・・・! タイヤを装着する時はレバーを使わず手で入れましょう。 チューブレスタイヤもレバー無しで装着しないと、タイヤのビートを痛めてエア漏れの原因になります! 手でタイヤの感触を確かめながらゆっくりと確実に押し込んで装着します。 キツければなおさらタイヤレバーを使ってはいけません。 どうしてもレバーを使わなければ装着できないならば、チューブにエアを少しだけ入れてチューブを噛んでいないか念入りに確認しながら注意して入れてくださいね・・・! もちろんお勧めはしませんし保障もしませんよ! もう一つ多いパンクに・・・ タイヤに刺さった異物を取り除かず、そのままにしてチューブだけ交換、もしくはパンク修理して走り出す人がいます。 そうすれば異物はタイヤに刺さったままですからしばらく走っていると再びパンクします。 何度もパンクした!という人はそれです。 午後になると雨の中続々と選手が集まってきます。 そしてメカニックサポートも忙しくなってきます。 そんな中ちょっと手が空くとシマノさんのテントに行っては整備を眺めメカの話しをします。 ちょっとした裏話も聞けますしね。 夜、宿で本部と連絡に使うGPS携帯を渡されます。 それを寝る前に忘れずに充電しておきます。 5月17日 さていよいよ本番の朝です。 4時起きで支度をして宿を出ます。 かなりの勢いで雨が降っています。 雨の中スタートゲート前に車を止めて待機します。 今日も故障した自転車を持って来る人が絶えません。 3000人もいるとスタート前のトラブルが結構あるんですね。 もうあきらめ顔でやってきます。 「佐渡まできたのに!なんとかなりませんか?」と切羽詰ってやってきます。 でも、殆どが基本的な整備不良や取り付け不良によるトラブルです。 冷静に対処すればすぐ直る故障です。 しかしその原因が分からないからどうすることも出来ずにパニックになってしまいます。 「北海道から来たのに走れないなんて!」と言ってた人もいました。 でもスタートに間に合うように急いで修理してあげると大喜びでスタートしてゆきました。 それとどうも自分の自転車が故障してると思いこんでいる人がいます。 それが気になってしかたがないんですね! 「走っている途中で動かなくなったらどうしよう、そんな不安を抱えて走っても楽しくない!」 と言って来る人もいます。 実は不調を訴える人の中にはこういうケースが多いんです。 だいたいは変速の不調やブレーキの不調を訴える人が多いです。 それらは自転車の故障では無く、単なる調整不良です。 ちょっと調整するとスムーズに動くようになります。 走っていて壊れる心配なんか全然ないことを説明して、『大丈夫です、問題ありませんよ!頑張ってくださいね」 と言うとやっと安心してスタートしてゆきます。 スタート前の様子です。 先導車が位置につき、Aコース(210km)の選手たちがスタートラインに並んで準備しています。 この後佐渡市長、そして新潟県知事らの来賓の挨拶があり、5:45分に雨の中を元気にスタートしてゆきます。 移動修理サポートは我々新潟から駆けつけた車3台とシマノさんが一台で、計4台がコースを選手と一緒に走ります。 そして、ブリヂストンとマビックのサポートカーもコース上を走り大会を盛り上げながら選手をサポートしていたようです。 今回はマビックのデモカーもサポートに入りました。 さながらツールドフランス? と思わせる演出で大会を盛り上げてくれました。 私の車はDコースの最後から付いてゆくことになり、相川ASまでは子供連れでゆっくりと走る最後尾に張り付いていました。 サポートスタッフに渡されたGPS携帯が位置確認をするため、一分おきくらいの間隔で信号を送ってきます。 本部からの連絡とその通信が紛らわしくて最初は戸惑いました。 相川ASを出て選手を追いかけ始めてまもなく転倒して路肩にうずくまっている選手を発見しました。 下りカーブをオーバースピードで進入したためブレーキをかけたら雨のためにスリップしてそのまま路肩の立ち木に激突したそうです。 顔面から血が激しく噴出して本人も回りも動揺しています。 出血がかなりひどく、顔からジャージ、そして路肩の水溜りまで真っ赤に染まっています。 私達より早く通りかかった参加選手が立ち止まって介抱してくれていましたが、その人達のほうが本人よりも動揺している様子でした。 とりあえずその人達にお礼を言って交代して送り出します。 幸いにも私と同乗していたスタッフがそういう仕事に携わっている人だったので、躊躇する間もなく救急車の手配から本人確認、手当て、本部や家族への連絡などテキパキとこなしてくれて私はただ通り過ぎる車の誘導をしていただけでした。 救急車と警察がやってくるまで付き添って、それから説明をしたりして30分くらいその場にとどまってからふたたび選手を追いかけます。 幸いにもその選手は意識がハッキリしており、出血さえ収まればその他のダメージは少なさそうでした。 そんなんではじき野ASまではほとんど自転車のトラブルに遭遇しませんでした。 選手達に追いついてからはパンクや変速のトラブルをおこしている選手に遭遇し始めます。 両津BSに着いた時はどしゃ降りの雨でした。 私達は役員テントの中で雨宿りしながら弁当を食べましたが、2000人以上の選手達は雨が降りしきる駐車場のいったいどこで弁当を食べたんでしょうか? 濡れていない人間でも寒くなる天気ですから、ずぶ濡れの選手達はどんなに寒いことか・・・ こんな状態ではちょっと休んでしまうと体が冷えて再び走る気力は失われてしまいますね! それに打ち勝って後半のスタートを切るのはかなり勇気が必要だと思います。 まるで拷問に近いかもしれません。 時折小雨になることはありましたが、ゴールするまで雨は降り続いていました。 最後の素浜ASをすぎてから、最大の難関の登りが二つ待ち受けています。 その坂を疲れきった選手達がずぶ濡れになって、喘ぎながらよじ登ってきます。 200km近くも走ってきてこの坂はないだろう! そう思えるほどキツイ坂が選手達を容赦なく痛めつけます。 そこに冷たい雨が追い討ちを掛けます。 そんな選手達を見ていた私達もいつの間にかずぶ濡れになって声をからして応援していました。 選手のみなさん、感動をありがとう! 来年も佐渡で会いましょう☆ こちら、スポニチTVで動画が公開されています。 http://www.sponichi-telebee.com/tv/4000702/vid=12880 |
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